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硝子の少女 あとがき

硝子の少女 ~ あとがき ~

如何でしたでしょうか?

生きたくても、生きられない人がいる。
生きているのに、死にたいと願う人がいる。
そんなこの世の無情を、切なく思う時があります。

命の重さ、大切さを、ほんの少しでも感じて頂けたら、
僕はそれだけで嬉しく思います。。。

最後まで、ご拝読頂きまして、ありがとうございました。。。


                           ~ よあけの道 ~
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テーマ : 想い
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第9節

硝子の少女 第9節 ~ ライブ ~


ライブ


あれから一ヶ月が経った。

毎日、当たり前のようにくる日常・・・

繰り返される日々。。


そんな中、侑斗はまた一つ、歌詞を書き上げた。。。



ある日のライブでの出来事。

破滅系パンクロックバンドの『 Slave 』が、
たった一度だけ奏でた、ビートバラード。。。。

マイナーコードが胸に響く、スロービートなメロディー。。


ライブ3曲目

Vo『再びここに立つことを夢見た少女へ捧げます。。。』


~ 硝子のヒロイン ~

秋の風に揺られている
色付いた樹木たち
小さな窓から君は見てる
淋しげな瞳は
おとぎ話のヒロインの様

君は今
何を求めここにいるの
分かってあげること出来ず
自分自身がもどかしく
切なさの中溺れてしまう


無情に流れる季節が
二人を引き離す
小さな窓には君はいない
悲しさと苦しさの中
最後に微笑んで
壊れてしまう硝子のヒロイン

君に今
何もしてあげられないのなら
愛さないことも愛だよと
自分自身を偽って
切ない想いに背を向けた

今すぐ君を
抱きしめに行きたい
今でも君を
愛しているから。。。。。







そして、この日のライブは、幕を閉じた。。。



                         ~ fin ~

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第8節

硝子の少女 第8節 ~ 退院 ~


街路樹


季節は移り替わり、
街路樹も鮮やかに色付き始めたある日のこと。。

いつものように面会へ向うと、りなは笑顔で迎えてくれた。

『来週ね、退院していいって♪♪♪』
『そか。。良かった。。頑張ったね♪』

長かった闘病生活が終わりを迎える。

ほんとに良かった。。。。。


その後、二人はいろんな話をした。

りなはまだ17歳、やりたいこともいっぱいある。
これからも、もっともっと増えることだろう。。。

そんな中で一番やりたいことは、もう一度ライブで唄う事。。。
今までやってきたコピーではなく、
オリジナルの曲でやりたいと語った。。。

『きっとできるよww』
『うん。。頑張る♪♪』
『応援するから。。頑張って♪』
『ありがとう♪♪♪』

痩せ細った体に、精一杯の笑顔・・・・

でもりなならきっと、
もう一度ステージに立てるだろうと侑斗は信じた。








信じたかった・・・








侑斗りなと会ったのは、この日が最後。。







その後、
りなからの電話は、もう鳴ることはなかった。。。。。

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第7節

硝子の少女 第7節 ~ 電話 ~


電話

それから数ヶ月・・・・

電話と面会を繰り返しながら、
侑斗りなは、お互いの距離を近づけていった。


そんなある日。
いつもと同じように電話の音が鳴り響く。

受話器を取った侑斗の耳に聞こえてきたのは、
いつになく元気のないりなの声だった。

『病室ね・・・個室に移されちゃった。』

数日前に検査があったことを聞いていた侑斗は、
思っている以上に、容態がよくないことを悟る。

そして、りなも・・・・

『明日、逢いに行くから。。』
『うん。。』
『・・・・・・』
『・・・・・・』

他に掛ける言葉も見つからず、
テレホンカードの残り度数がなくなるまで、沈黙だけが続いた。。


翌日、病院へ行くと、病室の窓から手を振るりなの姿が見えた。
侑斗は軽く手を振り返し病室へと向う。

『具合どう?』

そんな問いに返事もなく、
りなはもたれ掛かるように、侑斗の胸に顔をうずめた。

言葉のないまま、時を刻む音だけが聞こえてくる病室で、
侑斗りなを強く抱きしめる。


ずっと・・・


ずっと・・・。


そのまま時間だけが過ぎ、
看護師さんに面会時間の終了を告げられる。

『また来るから・・・』
『・・・うん。』


その日から、週2回の面会日にりなの下へ行き、
ただ、抱きしめるだけの面会を繰り返した。

励ます言葉も見つからない。
何もしてあげられない。
そんな自分に、侑斗は無力感を感じずにはいられなかった。。

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第6節

硝子の少女 第6節 ~ 入院生活 ~


総合病院

病院に着くと、弘樹は搬入用の裏口へと向った。

『ども、お世話になってます。』

っと、いつもの営業口調で守衛室前を通り抜ける。

『オレ、これ置いたら、そっち行くから。』

そう侑斗に告げ、二人は別の病棟へ向った。


病室を探して歩いていると、談話室にりなの姿が見える。
予想に反し、明るい笑顔で他の患者さんと話していた。。

『こんにちわ。。具合どう?』

りなの笑顔にホッとしたのもあり、侑斗も笑顔で声をかけられた。

『あ~~っ♪着てくれたんだぁ(*^^*)♪』
『ありがと~~~♪♪♪』


入院しているとは思えないくらい、りなは元気そう。

『病室6人部屋だから、ここで話そう♪』

それから暫しの間、二人は談話を楽しんだ。。


体調も良く、凄く元気なりなは、
入院生活が暇で暇で仕方ない様子。

『夜とか電話してもいい?』
『うんうん。もちろん大歓迎♪』

侑斗は内ポケットから名刺を取り出すと、
裏に自宅の電話番号を書いて手渡した。


そして暫くし、一仕事終えた弘樹がやってくると、

『じゃ、またね♪』

っと笑顔で手を振り、二人は病院を後にした。。。

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第5節

硝子の少女 第5節 ~ 活動休止 ~

舞台裏


あれから1ヶ月が過ぎ、次のライブの日がやってきた。

ライブハウスには、顔馴染みや初顔のバンドマン達で賑わっている。
しかしそこには、りなのいるバンドの姿はなかった。。

こんなことはよくあることだと、
寂しく思い肩を落とす侑斗に、弘樹が話しかけてきた。

『さっきそこで聞いたけど、
 りなちゃんが体調崩して、活動休止してるらしいよ。』


活動を休止にするくらいだから、
単に風邪ひいたとかいう問題でないことはすぐに分かった。

侑斗は、りなのいるバンドと、繋がりのあるバンドの人達を辿り、
バンドのメンバーと繋がる。

想像していた通り、りなは地元の総合病院に入院していた。。


病院名さえ分かれば話は早い。
侑斗は医療機器メーカーの技術部に勤務するサラリーマン。
そして弘樹は、同社の営業マン。

社交的な弘樹には、病院勤務の友達が沢山おり、
数人の友達に電話すると、りなのいる病室を聞き出した。


そしてその翌日、
侑斗弘樹の二人は、りなの入院している病院へと向った。。

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第4節

硝子の少女 第4節 ~ 変わらぬ日常 ~


走り去る電車

それから数十分が経ち、車内にアナウンスが流れる。。

『まもなく~、O駅に到着~です・・・』

侑斗りなに声をかけ、駅に到着することを伝えた。。

『あ、寝ちゃった!ごめんなさい!!』
『(^ー^* )フフ♪』

微笑みで返す侑斗に、りなは恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべた。



電車は駅に着き、りなは電車を降りた。

『お疲れさまでした。今日は楽しかったぁ♪』
『お疲れさま。僕も楽しかったよ。。』


侑斗は名残惜しく思いながらも、挨拶を交わし、
ホームで見送るりなと手を振り合う。

そして発車のメロディーが流れ、
走り出した電車は、二人の距離を遠ざけていった。。


誰も居ない車両の中、侑斗は肩に残るりなを感じながら、
流れる夜の景色を、ただボーッと外を眺めていた。。



翌朝、いつもと同じ日常が始まる。
前日の出来事が、夢であったかのような錯覚さえ起こす朝。

『はぁ・・・いつもこうだ・・・』

誰も居ない部屋で、侑斗はボソッと呟いた。
代わり映えもしない日常に、虚無感すら抱く。
ライブのあった翌日は、いつも決まってこうだった。。

日常への苛立ちや虚無感。
非日常への憧れや倒錯。

そんな狭間で揺らぐ想いが、侑斗に詞を書かせていた。。


毎日、当たり前のようにくる日常・・・

会社という組織の中で、繰り返される日常・・・


それでも今日も、侑斗は会社へと向うのだった。。

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第3節

硝子の少女 第3節 ~ 二人きりの車両 ~


電車の中


夜も更け、参加者達がパラパラと帰りだした頃、
翌日仕事だということもあり、侑斗も帰ることにする。。

まだ残っているメンバーに別れを告げ、侑斗は店を後にした。
すると、りなが追いかけるように店から出てくる。

『侑斗さ~ん、一緒に帰りましょう♪』

同じ路線を使っていることは、会話の中で聞いていたので、
二人は途中まで一緒に帰ることに。。。


日曜日の下り路線。
車両の中には二人しかいない。


二人が並んでシートに座ると、りなはすぐに寝てしまった。

ライブはやはり体力勝負!!
きっと凄く疲れてたのだろう・・・・

電車に揺られ、侑斗の肩にもたれかかるりな

そんなりなのことを、侑斗は愛しく思い始めていた。

テーマ : 恋愛日記
ジャンル : 恋愛

硝子の少女 第2節

硝子の少女 第2節 ~ 出会い ~


打ち上げ


ある日のライブ終了後。。
その日は数組のバンドが、合同で打ち上げをやることになった。

乾杯のあと、みんなでワイワイと雑談。。
話題の大半は、音楽のことなのは当然のこと。。

その中で、作詞という形でのみ、活動に参加している侑斗は、
ちょっと居辛さを感じながら、店の片隅で一人、
ウーロン茶を片手に、みんなの話に耳を傾けていた。

するとそこに、一人の少女が声をかけてきた。。

少女はガールズバンドのVo
メンバーからは『Rina』と呼ばれ、まだ17歳だと語った。。


当時は今とは違い、法の規制も甘く、
大人同伴であれば、未成年者でも飲み会に参加できた。。
(※ただし飲酒は不可!!)


それから侑斗りなの二人は、
他のメンバーとは、別の空間に居るかのように、
静かにゆったりとしたペースで話し続けた。。。。

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